極上パイロットの一途な執愛
 返答に迷っていると、成海さんが気を遣うように口を開いた。

「香坂さんが困ってるだろ。そんな話題を振るなよ」
「いえ、あの。困っているわけじゃなくて」

 慌てて説明しようとしたけれど、顔が強張ってしまった。そんな私を中井さんが申し訳なさそうに見る。

「ひとりで盛り上がってすみません。香坂さんは少女漫画なんて読まないですよね」
「そうそう。香坂さんがドSとか俺様によろこぶはずがないだろ」
「たしかに。いつも落ち着いている香坂さんが、漫画を読んでキャーキャーいう姿なんて想像できないかも」

 ふたりにそう言われ、私はぐっと奥歯をかみしめる。

 違うんです。本当は私も漫画が大好きで……。
 素直にそう言いたいのに、うまく言葉が出てこなかった。

 そのとき、広いコントロールセンターの空気がざわつくのがわかった。周囲の視線が自然と入り口のほうに集まる。

 どうしたんだろうと振り返ると、背の高い男性がフロアに入ってくるのが見えた。

 私の視線は、その人物に釘付けになる。

「え、嘘。朝比奈機長だ」
「やば、かっこいい」

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