極上パイロットの一途な執愛
 彼の視線が、獲物を前にした獣のような危険な色気をはらむ。その熱いまなざしに見つめられるだけで、体の奥が甘く疼き身動きが取れなくなる。

 蒼真さんは私を見つめながら軽く顔を傾け、そして――。





 はっとして目を覚ました。

 視界に入ったのは、日に焼けた壁紙と天井からぶら下がるひも付きの照明。私が暮らすアパートの天井だ。

 それを見て一気に現実に引き戻される。

「夢、かぁ……」

 ベッドの中でそうつぶやき、大きく息を吐き出した。

「そりゃ夢に決まってるよね」

 離婚届を残しマンションを出てから、二週間が経っていた。
 蒼真さんとは部屋を出てから連絡を取っていないけど、豪華なマンションの管理はハウスキーパーさんに頼んでいるし、ひとり暮らし歴が長い蒼真さんはなんでもこなしてしまう。私がいなくなっても不自由なく、普段通り生活しているだろう。

「……それにしても、夢の中の蒼真さん、かっこよかったなぁ」

 夢の内容を思い出すだけで、鼓動が速くなる。
 それと同時に、罪悪感もわいてきた。

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