極上パイロットの一途な執愛
 パイロットという多忙な仕事をしている蒼真さんが、頻繁に実家に帰ることもないだろうし、懐いていなくても仕方ない。

「それに、犬は人間の本性を見抜くって言うから、信用できないと思われているのかもね」

 蒼真さんの冗談に、私は思わず笑ってしまう。

「そんなわけないですよ。蒼真さんみたいに優しくて紳士的な人なんて、そうそういないんですから」
「愛里にそう言ってもらえるのはうれしいけど、あまり簡単に男を信用しないほうがいいよ」

 にっこりと笑いかけられ私が目を瞬かせると、「ワン!」とレオに吠えられた。

 ボールを持ったまま投げてくれない私に、我慢ができなくなったんだろう。

 体の大きなレオに勢いよくとびかかられ、驚いてバランスを崩す。

「きゃ……っ!」

 尻もちをつきそうになり、衝撃を覚悟してぎゅっと目をつぶる。けれど、痛みは感じなかった。

 おそるおそる視線を上げると、すぐそばに蒼真さんの顔があった。蒼真さんは倒れそうになった私を、かばうように抱きしめていた。

 彼の腕の中にいることを自覚して、一気に頭に血がのぼる。

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