極上パイロットの一途な執愛
 抱きとめようとしたけれど、その勢いに耐え切れず体勢を崩す。

 芝生に仰向けに倒れると、レオの大きな体にのしかかられた。そのまま頬をなめられ、「きゃっ!」と声がもれる。

「愛里、大丈夫!?」

 蒼真さんが、レオを私から引き離そうとする。

「大丈夫です。びっくりしただけですから」

 私の言葉に同意するように、レオも「ワン!」と蒼真さんに向かって鳴く。

「キャッチが成功してうれしかったんだよね」

 私が話しかけると、レオはぶんぶんと尻尾を振った。

「うれしいのはわかるけど、はしゃぎすぎだね」

 蒼真さんがそう言いながら、レオにリードを付けた。私にのしかかっていたレオを移動させ、「立てる?」とこちらを見下ろす。

「ありがとうございます。大丈夫です」
「倒れたときに手を付いたせいで、汚れちゃったね」

 体を起こし自分の手を見ると、芝生や土がついていた。

「本当ですね」
「どこも痛めてない?」
「大丈夫です」
「よかった。じゃあ先に家に入って、手を洗っておいで。洗面所の場所はわかるよね?」
「はい」
「自由に使っていいから。俺はレオの足をすすいでから入る」

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