社長、その溺愛は計算外です
【梓さん
まだお仕事中ですか?
君のことが気になって、来てしまいました。
オフィスの明かりが見えて。
無理しないでください。
圭佑】
窓の外を見下ろすと、ビルの下に一台の車が停まっているのが見えた。
圭佑さん、わざわざ来てくれたの?
彼は、責めることも、急かすこともしない。ただ、私が戦っている間、ずっとそこで待っていてくれたのだ。
私は、熱くなる目元を指で押さえ、短く返信した。
【今、終わりました。
大丈夫です。おやすみなさい。
梓】
すぐに既読がついた。
【良かった。
早く帰って寝てください。
おやすみなさい。
圭佑】
荷物をまとめて、私は深夜のオフィスを出た。