没落令嬢ですが聖女になった途端、婚約破棄した皇太子に溺愛されています
息が、近い。触れ合う距離。

そのまま、殿下は私を包み込むように抱き寄せた。

「……お前を放さない」

低く、はっきりとした声。

その言葉に、胸が大きく震える。

首元に、かすかな吐息が触れる。

「……君はこれからずっと、俺の側にいろ」

そして服のファスナーを下ろされると、肌が空気に触れた。

「恥ずかしいです」

「俺も脱ぐから、恥ずかしくない」

そう言うとアルセイド殿下も、服を脱いだ。

鍛錬で鍛えた引き締まった体が見える。

「俺達は、これから愛し合うんだ」

甘い吐息が混ざる。

「セレスティア……君を放さない」

その瞬間、アルセイド殿下と体が1つになった。

「ああっ……」

まるで殿下の熱で体がとろけるよう。

「俺を感じて……セレスティア……」

殿下が動く度に、甘い快感が押し寄せて来た。
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