没落令嬢ですが聖女になった途端、婚約破棄した皇太子に溺愛されています
私の目にまたじわっと涙が溜まった。

「セレス」

名前を呼ばれると、そっと口づけをされた。

「俺は君の、恋人だ」

「アルセイド殿下……」

ああ、私はずっとこの人と一緒にいたい。

「殿下。私を抱いて下さい」

一瞬、アルセイド殿下の瞳が揺れた。

「いいのか?」

「あなた様しかいないんです」

そう言うと私達は腕を絡めながら、殿下のテントの中に入った。

「今夜、また誘おうと思っていたが―――」

殿下はニコッと笑った。

「まさか君から誘われるとは思っていなかった」

私も微笑むと、アルセイド殿下は私をベッドに押し倒した。

殿下の手で、私の服が脱がされる。

「んんんん……」

口づけが熱い。まるでとろけそう。
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