没落令嬢ですが聖女になった途端、婚約破棄した皇太子に溺愛されています
そして翌日も、そのまた翌日も穢土の浄化は続く。

私はできるだけ力を貯めて、穢土に集中する。

「終わりました」

立ち上がlると、ふらっとした。

「セレス!」

倒れそうになったところを、アルセイド殿下が支えてくれる。

「どうした?大丈夫か?」

「ええ……少し、疲れただけです」

するとアルセイド殿下が、耳元で囁く。

「もしかして、毎晩のように求めているからか?」

私は小さく笑った。

「大丈夫です。心配しないでください」

「そうか」

私は自分の足で立ち上がると、殿下に笑顔を見せて離れた。

そこにモンテーロさんがやってきた。

「……時間、いつもの3倍かかっています」

私は胸の前でぎゅっと手を握った。
< 74 / 91 >

この作品をシェア

pagetop