没落令嬢ですが聖女になった途端、婚約破棄した皇太子に溺愛されています
「もう限界です。皇太子殿下にお伝えしましょう」

「いいえ!」

私は勢いよく振り返った。

「そんな事をしたら、殿下の心は離れて行きます」

「それはあり得ません」

「でも、もし離れてしまったら?」

私の目から涙が零れた。

「お願いです。放っておいて下さい。」

「セレスティア様、これは王命ですよ?」

「分かっています!」

私はモンテーロさんから逃げた。

私は、もう聖女の力が失われそうになっている。

「はぁはぁはぁ……」

走って走って、走って逃げた。

「セレス!」

後ろからアルセイド殿下の呼ぶ声が聞こえても、止まらなかった。

もう聖女ではいられない。

穢土を浄化することも、人を救うこともできない。

私は、どうしたらいいの⁉
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