恋の雨が降るとき 〜クールな外科医は甘く囁く~
シフトの関係で、平日のお休みの日。
幸子は、部屋の掃除を終えたあと、近所にあるリサイクルショップで買ってきたゲージを組み立て始めた。
 
「あれ?これで、いいのかなぁ」

組み立てるだけ、もっと簡単にできるかと思っていた。けれど、リサイクル品には、説明書なんてあるわけもなく、意外と難しい。
それでも悪戦苦闘しながら、どうにか、最後のパーツをはめ込んだ。

「ヨシ、いい感じ!ミルク、おうちが出来たよ!」

もう少ししたら、ミルクも活発になって、段ボールからひとりで出てしまうだろう。
でもゲージの中に入ってくれれば、お留守番も安心だ。

おふとん代わりのタオルを敷き、100円ショップで買った洗い桶に砂を入れれば、トイレの設置も完了。
子猫のミルクは、クンクンと匂いをかいで、様子をうかがっている。

「お仕事に行ってる間、ここでいい子にしていてね」

子猫の可愛い様子にほっこりしていたところに電話が鳴った。
それは、勤め先の総合病院からだった。
入院している祖母の「検査結果について説明がある」という内容だった。
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