総長は、私にだけ甘すぎる。

第2話 ありえない再会

翌日。

私は昨日の出来事を、何度も頭の中で思い返していた。

――黒龍。

――総長。

――あの目。

「……夢じゃないよね」

教室はいつも通り騒がしい。

でも、私だけまだあの路地にいるみたいだった。

そのとき。

ガラッ。

教室の扉が開いた。

「今日からこのクラスに転校生が来る」

ざわつく教室。

女子たちの期待の視線。

でも私は、なぜか嫌な予感がしていた。
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