恋と結婚は別物です! 偽装結婚のはずなのに、強気なナースはフライトドクターの一途な愛に溶かされる
その後、バタバタするERの補助を終え、私はフライト待機室へ戻った。
パイロットたちはヘリの整備中なのか、誰も部屋にいない。
私はひと息つこうと、ソファに腰掛けた。するとすぐ、フライト待機室の扉が開く。
入ってきたのは、龍臣さんだった。
私は慌てて立ち上がり、彼に頭を下げた。まだ、お礼を言えていない。
「先ほどは、ありがとうございました」
頭を上げると、龍臣さんはきょとんとしていた。
「まず、男の子と私を引き離さず、そばにいさせてくれたこと。龍臣さんの言葉、とても頼もしかったです。私の気持ちを汲んでくれたんだなって」
言いながら、罪悪感がよぎった。
あの場での私のあの行動は、フライトナースらしからぬものだったと思う。
「でも、私のせいで龍臣さんに負担をおかけしてしまいました」
すると、龍臣さんは優しい吐息をこぼす。
「俺は、負担だとは思っていない。ひとりで大丈夫だと判断したから、ああ言ったんだ。それに、詩音の判断は正しかったと思う」
「え?」
驚きそうこぼすと、彼は続けた。
「あの時、あの場であの子をなだめられるのは、詩音しかいなかった。詩音がそばにいたからこそ、あの子も安心したんだろう。それに――」
龍臣さんはそこまで言うと、こちらに近づいてくる。
それから私の頭に、その大きな手をぽんと置いた。
パイロットたちはヘリの整備中なのか、誰も部屋にいない。
私はひと息つこうと、ソファに腰掛けた。するとすぐ、フライト待機室の扉が開く。
入ってきたのは、龍臣さんだった。
私は慌てて立ち上がり、彼に頭を下げた。まだ、お礼を言えていない。
「先ほどは、ありがとうございました」
頭を上げると、龍臣さんはきょとんとしていた。
「まず、男の子と私を引き離さず、そばにいさせてくれたこと。龍臣さんの言葉、とても頼もしかったです。私の気持ちを汲んでくれたんだなって」
言いながら、罪悪感がよぎった。
あの場での私のあの行動は、フライトナースらしからぬものだったと思う。
「でも、私のせいで龍臣さんに負担をおかけしてしまいました」
すると、龍臣さんは優しい吐息をこぼす。
「俺は、負担だとは思っていない。ひとりで大丈夫だと判断したから、ああ言ったんだ。それに、詩音の判断は正しかったと思う」
「え?」
驚きそうこぼすと、彼は続けた。
「あの時、あの場であの子をなだめられるのは、詩音しかいなかった。詩音がそばにいたからこそ、あの子も安心したんだろう。それに――」
龍臣さんはそこまで言うと、こちらに近づいてくる。
それから私の頭に、その大きな手をぽんと置いた。