恋と結婚は別物です! 偽装結婚のはずなのに、強気なナースはフライトドクターの一途な愛に溶かされる
核心をつくような質問に、思わず息をのむ。
それを、彼は見逃さなかったらしい。彼の笑みが鋭くなる。
「それは、彼のことが――」
「本当に?」
震える声すら遮られ、私は黙ってしまった。
彼の探るような瞳が、嘘をつくなと私を縛ってくるのだ。
彼は私の腕を掴んだまま体を起こし、吐き捨てるようにため息をひとつこぼした。
「偽装結婚だろう?」
彼の言葉に動揺し、つい顔を上げてしまう。すると彼と目が合った。
「おかしいと思っていたんだよ。あんなにタイミングよく、龍臣が結婚するなんて言い出して」
動揺を悟られまいと、必死にポーカーフェイスをつくる。
それでも、彼は確信を得ているかのように続ける。
「職場で膝枕なんて、演技だとしてもよくやるよ。やりすぎなくらいだ」
「違います、あれは――」
だが、私は言葉を止めてしまった。
あの時は受け入れてしまったが、龍臣さんが業務中に、しかも職場で私の膝に頭をのせてくるなんておかしいと気づいてしまったのだ。
龍臣さんはあの時、お兄さんが見ていると知っていたから、ああした――。
そう考えると、彼の行動のつじつまが合う。
龍臣さんの行動は、全部お兄さんを騙すための演技なのだ。
それなのに、私は。
胸がちくちくと痛みだし、こんな状況なのに泣きそうになってしまう。
私たちに愛はない。
私が、どれだけ彼に焦がれようとも。
それを、彼は見逃さなかったらしい。彼の笑みが鋭くなる。
「それは、彼のことが――」
「本当に?」
震える声すら遮られ、私は黙ってしまった。
彼の探るような瞳が、嘘をつくなと私を縛ってくるのだ。
彼は私の腕を掴んだまま体を起こし、吐き捨てるようにため息をひとつこぼした。
「偽装結婚だろう?」
彼の言葉に動揺し、つい顔を上げてしまう。すると彼と目が合った。
「おかしいと思っていたんだよ。あんなにタイミングよく、龍臣が結婚するなんて言い出して」
動揺を悟られまいと、必死にポーカーフェイスをつくる。
それでも、彼は確信を得ているかのように続ける。
「職場で膝枕なんて、演技だとしてもよくやるよ。やりすぎなくらいだ」
「違います、あれは――」
だが、私は言葉を止めてしまった。
あの時は受け入れてしまったが、龍臣さんが業務中に、しかも職場で私の膝に頭をのせてくるなんておかしいと気づいてしまったのだ。
龍臣さんはあの時、お兄さんが見ていると知っていたから、ああした――。
そう考えると、彼の行動のつじつまが合う。
龍臣さんの行動は、全部お兄さんを騙すための演技なのだ。
それなのに、私は。
胸がちくちくと痛みだし、こんな状況なのに泣きそうになってしまう。
私たちに愛はない。
私が、どれだけ彼に焦がれようとも。