恋と結婚は別物です! 偽装結婚のはずなのに、強気なナースはフライトドクターの一途な愛に溶かされる
8 ずっと君に伝えたかったこと(龍臣SIDE)
「俺だってずっと、詩音が好きだったんだから」
そう告げると、詩音は目をまん丸にした。
それがかわいくてつい笑みこぼれがそうになったが、今は彼女のことが心配だ。
「詩音、なにをされた? 大丈夫か?」
すると彼女は自分の腕の中で、こくりと頷いてくれる。
そのことに安堵して、俺は詩音を背に隠すように庇い、兄さんに対峙した。
「兄さんはどうして、俺をそんなに宇田川病院に引き入れたいんだ? それに、父さんとはちゃんと話をしたはずだ」
思ったよりも鋭い声が出てしまった。
だが、仕方ない。こんなことに、詩音を巻き込みたくなかった。
俺を好きでいてくれたのに、離婚届を書かせて家を出る決断をさせるなんて。
すると、兄さんはなぜかくすりと笑う。
「兄が弟の身を案じるのは、そんなにおかしい?」
「は……?」
つい、そうこぼしてしまった。
こちらを見る兄さんの顔が、なんだか寂しそうに見えたのだ。
「急に結婚の挨拶なんてしに来るから、心配したんだよ。龍臣が宇田川病院の息子なのは、ベイショアERでも皆が知っている。実家がそうだと、お金や名声目当てに寄って来る女がたくさんいるだろう?」
「へ……?」
そうこぼしたのは、背後にいる詩音だ。
そう告げると、詩音は目をまん丸にした。
それがかわいくてつい笑みこぼれがそうになったが、今は彼女のことが心配だ。
「詩音、なにをされた? 大丈夫か?」
すると彼女は自分の腕の中で、こくりと頷いてくれる。
そのことに安堵して、俺は詩音を背に隠すように庇い、兄さんに対峙した。
「兄さんはどうして、俺をそんなに宇田川病院に引き入れたいんだ? それに、父さんとはちゃんと話をしたはずだ」
思ったよりも鋭い声が出てしまった。
だが、仕方ない。こんなことに、詩音を巻き込みたくなかった。
俺を好きでいてくれたのに、離婚届を書かせて家を出る決断をさせるなんて。
すると、兄さんはなぜかくすりと笑う。
「兄が弟の身を案じるのは、そんなにおかしい?」
「は……?」
つい、そうこぼしてしまった。
こちらを見る兄さんの顔が、なんだか寂しそうに見えたのだ。
「急に結婚の挨拶なんてしに来るから、心配したんだよ。龍臣が宇田川病院の息子なのは、ベイショアERでも皆が知っている。実家がそうだと、お金や名声目当てに寄って来る女がたくさんいるだろう?」
「へ……?」
そうこぼしたのは、背後にいる詩音だ。