恋と結婚は別物です! 偽装結婚のはずなのに、強気なナースはフライトドクターの一途な愛に溶かされる
夫婦茶碗と朝食の食材を買い込むと、私たちはその足で以前も来た焼肉店にやってきた。
今日も高級なお肉なんてと尻込みしたが、彼は普段からそうしているのか自然に店内へと入ってゆく。
あの時は慰めのために高級な場所を選んでくれたのだろうと思っていたが、ここはどうやら彼にとって日常の食事の場所だったようだ。
美味しいお肉に罪はない。むしろ、大事なスタミナ源だ。
私も気持ちを切り替えて、彼に続いて焼肉店に入った。
あの時と同じように、龍臣さんは淡々と肉を焼き、私のお皿にのせてくれた。
だが、あの時はわからなかったお肉の味が、今ならわかる。舌の上でとろけてしまうこの牛肉たちは、きっと高級店ならではのものなのだろう。
こんなに美味しいお肉だったなんて。
頬が落ちてしまいそうになりながら次々にお肉を口に運んでいると、龍臣さんが不意に言った。
「結婚式、どうしようか」
突拍子もない話に、ついむせこんでしまう。
すると龍臣さんはちょっとだけ目を見開いて、私にお茶を手渡してくれた。
「すみません……」
申し訳なくなりながら、それを受け取る。私が落ち着いたのを見届けると、彼は続けた。
「花嫁姿、時子さんに見せるんだろう? 具体的に考えておいたほうがいいと思ったんだ」
確かに、祖母の願いは私の〝花嫁姿〟を見ることだ。
彼と婚姻届を提出しただけでは、花嫁姿とは言えない。挙式は絶対条件である。
今日も高級なお肉なんてと尻込みしたが、彼は普段からそうしているのか自然に店内へと入ってゆく。
あの時は慰めのために高級な場所を選んでくれたのだろうと思っていたが、ここはどうやら彼にとって日常の食事の場所だったようだ。
美味しいお肉に罪はない。むしろ、大事なスタミナ源だ。
私も気持ちを切り替えて、彼に続いて焼肉店に入った。
あの時と同じように、龍臣さんは淡々と肉を焼き、私のお皿にのせてくれた。
だが、あの時はわからなかったお肉の味が、今ならわかる。舌の上でとろけてしまうこの牛肉たちは、きっと高級店ならではのものなのだろう。
こんなに美味しいお肉だったなんて。
頬が落ちてしまいそうになりながら次々にお肉を口に運んでいると、龍臣さんが不意に言った。
「結婚式、どうしようか」
突拍子もない話に、ついむせこんでしまう。
すると龍臣さんはちょっとだけ目を見開いて、私にお茶を手渡してくれた。
「すみません……」
申し訳なくなりながら、それを受け取る。私が落ち着いたのを見届けると、彼は続けた。
「花嫁姿、時子さんに見せるんだろう? 具体的に考えておいたほうがいいと思ったんだ」
確かに、祖母の願いは私の〝花嫁姿〟を見ることだ。
彼と婚姻届を提出しただけでは、花嫁姿とは言えない。挙式は絶対条件である。