恋と結婚は別物です! 偽装結婚のはずなのに、強気なナースはフライトドクターの一途な愛に溶かされる
5 私たちに立ちはだかるもの
祖母のお見舞いに行った日から、三日が経つ。
今朝もいつも通りにナースステーションに出勤しながら、私の頭の中は彼のことでいっぱいだった。
一昨日は私が当直、昨日は龍臣さんが当直。
だから今日、やっと彼と顔を合わせることになるのだけれど、いったいどんな顔をして会えばいいのかわからないのだ。
というのも――。
あの日、家に帰ってからも私は龍臣さんをことあるごとに意識してしまった。
それで意識しないようにとしたら、今度は反対によそよそしくなってしまった。
そんな私の態度を、龍臣さんは別の意味に捉えてしまったらしい。
『もし不安で眠れないようなら、一緒にいよう』
風呂を終えた後にそう言って、私と一緒にリビングにいてくれたのだ。
どうやら、彼は私が祖母のことで落ち込んでいると勘違いしたようだ。
あれだけ泣いてしまったのだから、無理もない。
だけどあの時の龍臣さんのおかげで、そのことに関しては気持ちを切り替えられている。
だからとって、本当のことを言うわけにはいかない。私は努めて、淡々と告げた。
『悪いです。龍臣さんも明日は仕事ですし』
しかしそれを、龍臣さんは私の強がりだと捉えてしまったらしい。
『明日明後日、俺たちは当直ですれ違ってしまうだろう。今日中に、しっかり気持ちを切り替えてほしいんだ』
仕事に支障を来してほしくないから。
それだけの意味だと頭ではわかるのに、私の心はきゅんと反応してしまう。
今朝もいつも通りにナースステーションに出勤しながら、私の頭の中は彼のことでいっぱいだった。
一昨日は私が当直、昨日は龍臣さんが当直。
だから今日、やっと彼と顔を合わせることになるのだけれど、いったいどんな顔をして会えばいいのかわからないのだ。
というのも――。
あの日、家に帰ってからも私は龍臣さんをことあるごとに意識してしまった。
それで意識しないようにとしたら、今度は反対によそよそしくなってしまった。
そんな私の態度を、龍臣さんは別の意味に捉えてしまったらしい。
『もし不安で眠れないようなら、一緒にいよう』
風呂を終えた後にそう言って、私と一緒にリビングにいてくれたのだ。
どうやら、彼は私が祖母のことで落ち込んでいると勘違いしたようだ。
あれだけ泣いてしまったのだから、無理もない。
だけどあの時の龍臣さんのおかげで、そのことに関しては気持ちを切り替えられている。
だからとって、本当のことを言うわけにはいかない。私は努めて、淡々と告げた。
『悪いです。龍臣さんも明日は仕事ですし』
しかしそれを、龍臣さんは私の強がりだと捉えてしまったらしい。
『明日明後日、俺たちは当直ですれ違ってしまうだろう。今日中に、しっかり気持ちを切り替えてほしいんだ』
仕事に支障を来してほしくないから。
それだけの意味だと頭ではわかるのに、私の心はきゅんと反応してしまう。