チート特技強制取引で、私は憧れの公爵令息と結ばれます!
「冗談じゃない!どうして僕がお前を愛さないといけないのか!」



 ……私は公爵家の後継者であるアーノルド様にこっぴどく振られた……


 どうして?どうしてなの?こんなにも私は愛しているのに!



「酷いわ!私はずっと貴方を愛し続けていたのよ!どうしてこの愛が伝わらないの!」





「……ふざけるなよ!その結果僕を追い回して、婚約者にも迷惑をかけ、勝手に僕と結婚するなどと戯言を言いまわる狂人では無いか!いい加減にしろ!僕も笑顔でいられるか!」



 ……どうして?こんなにも愛しているのに、どうしてアーノルド様は怒っているの?



 そっかぁ?照れてるの?みんなもきっと私を祝福しているよね?



 ……しかし空気がおかしい!



 他の貴族達みんながアーノルド様に同情する感じになっていて、私を蔑む目で見るでは無いか……!




「いいか!これ以上付きまとってみろ、絶対に許さないし、父上に頼んででも、強制的に排除させるからな!あまり公爵家を舐めるなよ!」




「……私は由緒正しい侯爵家の娘よ!」



 しかしみんなに大笑いされてしまう……!




「あの馬鹿貴族の身分すら理解してねぇのかよ!」




「侯爵家は確かに上位貴族だが、公爵家に比べれば格下なのによお!」




「そんなことも分からないなんて、きっと頭の出来も悪いのでしょうね!」





 ……どうして!?どうしてなの!?私は愛されて当然なのに!


 だって私は可愛い令嬢なのよ!




「……そもそもこんなこと言いたくないが、僕は怒っているからハッキリ言ってやる!容姿だって醜いくせに!いやこれを言うのは紳士では無いな!だがあまりにも中身が醜いから、容姿まで醜く見えるのだ!」




 ……ふざけないで!私は常に家でキレイキレイって言われ続けてきたのよ!



 しかし……




「あのアーノルド様をあそこまで言わせてしまうなんて!」



「でも本当にあんなブスが良くアーノルド様みたいな完璧な方に言い寄れるものだよね!」



「見の程を弁えるべきなのよ!」



「分かったらさっさと出ていけ!いくら侯爵家だろうが、公爵家が本気になったら許されると思うな!」




 こうして私は追い出され、さらにお父様が激怒する!



「お前という馬鹿娘は!」



 ……どうしてなの?今まであんなにも私を愛してくれていたのに!





「……醜い容姿に生まれて不憫だと思ったから、それに父親として愛するべきだと思っていたが、もう限界だ!お前のような馬鹿は勘当だ!」





 お母様が現れるので、



「お母様助けて!」



 しかし……



「あなたはこの馬鹿娘に甘すぎたのよ!私の言った通りでしょう!」




「すまん、やっとお前の言うことが分かったよ!」



「女のことは女である私のほうが分かっているのよ、さぁこんな奴を抱えていたら、侯爵家の損ですわ、もう追いだしなさい!」




 こうして私は森の奥までわざわざ運ばれた上にそこに叩き出されてしまうのであった!



 一応食べ物の袋は置いていかれたけど、とてもじゃないがこのままでは私死んでしまいますわ……!




 私は何とか人里に行くために道を歩くも……



 どうやって行けば分からない!



 きっと迷ったのだろうけど、森の奥に小屋が見つかるのであった……!



 良かったわここに泊めてもらいましょう!



 ということで家の扉を開けると……




「なんだいあんたは勝手に入って!」



 などと黒いローブを着た怖そうなお婆さんが私に文句を言ってくるでは無いか!




「無礼者!私は侯爵家の娘ユリアよ!そんな口をきいていいと思っているのですか!」


 と𠮟りつけると、




「ひっひっひっひっひっひ!ここまで頭が足らないのが来るとは逆に驚きだよ!」



 などと大笑いをされるでは無いか!




「ユリアさんだって?あんたの頭の悪さは底抜けだねぇ!そもそも私はそんなことをしないけど、悪党ならば侯爵家の何もできない小娘と知ったら、あんたを誘拐するなり売り飛ばしたりして稼ぐだろうねぇ……!もっとも不細工だから信じない可能性のほうが高いかね……!」




「わ……私を馬鹿にしてるのですか!」





「……それにこんなところにいて、この間抜けさ、きっとあんた家からも捨てられたんじゃろ?それでいながらまだ侯爵家の名に縋りつくのも馬鹿だねぇ!いっひっひっひっひ!」





「わ……私は捨てられていません!あんな馬鹿な家から出てあげただけです!」




「馬鹿もここまで来ると清々しいよ、どうれ面白半分に私の魔力を1つあげようかねぇ!」



「え?」




「喜びな、私の最強魔法の1つをあんたに使えるようにしてあげようっていうのさ!」



「ま……魔法!?何かしら凄そうね!」



「ひっひっひ、馬鹿なあんたでもそれくらいは分かるのかね、私は感動したよいーっひっひっひっひ!」


 お婆さんがこう言うと、私に指を指して、すると私の体が一瞬光では無いか!



「はい魔法を1つ使えるようにしたよ」




「どんな魔法なんです?」




「それはねぇ強制取引って魔法さ、相手が取引を断れなくなる!ただし1つだけ言っておく!これは何でもありなわけじゃないからね!例えばそこらの拾った石と、相手の大事な宝を交換みたいな《《取引》》はできやしないよ、それは取引では無く詐欺だからね!」




「意味が分かりませんわ!」




「……あんたに言っても無駄なようね、ようはちゃんと取引になることに関して、相手が断れなくなるってだけさ……!」



 私は早速試すことにする。



「お婆さん?そのお茶下さらない?強制取引!」



 しかし何も反応しない!



「取引って言っただろう!どうしてただであげないといけないのさ!あんたは馬鹿で分かってないねぇ!」



「では、私の持ってるこのパンと交換ならいかがです?」




「パンか……悪くはないが、別に欲しくもないね……いや交換してあげよう!」




 私が強制取引を使ったからなのかしら?お婆さん一転して態度が変わりましたわ!




「……やるじゃない、そうそうやって交換できる程度のものならば、成立するのよ、この魔法を知ってる私にすらきくのだから、他人は逆らえやしないよ!どう?使えるだろう?」




「よく分からないですわ!」




「まぁいいことに使うんだね、ひっひっひ!」




 こうしてお婆さんは街まで魔法で送ってくれた。


 森でのたれ死んだら意味が無いし面白くないからだそうで……!




 街かぁ!


 初めてなので面白いですけど、人が多くて汚らしいわですわ!



 そんなことを思っていると体の大きな大男とぶつかってしまいましたわ!



「なんだぁ?気を付けるんだな!」



 と言われましたけど気を付けるべきはそっちですわ!



「私を誰だと思っているのです、気を付けるのは貴方ですわ!」



「はぁ?なんだなんだ!てめー俺に因縁をつけようってのか!女だからって甘やかされると思ったら大間違いだからな!」



 あれ?どうして怒っているのかしら?


 私が侯爵家だと言うのは内緒にしたほうがいいみたいですけど、女性に対する紳士さの欠片も無いですわ。


 これだから庶民は!



 そうだ強制取引をすればいいのよ!




「私が許してあげるわ!だからやめなさい!」



「ざけんなこのブスが!」


 あれ?聞かないじゃない!


 あーもう!



「私は侯爵家の娘よ!この紋章を見れば分かるでしょう!だから許してあげるわ!」



 取り上げられていないものが1つだけ残っていて良かった!



「な……侯爵家だと!?……それがど……い……いや失礼しました!」




 ……なるほど?きっとあいつは強がっていたけど、侯爵家だと知って許してもらうっていう取引に応じたいのが本心だったから、きっと成功したのね!



 この特技凄い!



 単なる取引が結構複雑なことができるみたい!



 もしかして!



 天才な私は気づいてしまったのであった……


 イッヒッヒ……


 あらあのお婆さんの口調移ってしまいましたわ!



 私は馬車を見つけると……



「どこの家の馬車で?」



「どこの家っていうかこれは人を乗せて運ぶことでお金を得ているフリーの馬車ですよ、お客さん乗りますか?」



 そんなのが世の中あるのね!じゃあこういうの通用するんじゃないかしら?




「私は侯爵家の娘よ!残念ながら今はお金が無いわ!でも侯爵家に連れて行ったらお礼を出すから乗せなさい!」




「分かりました!侯爵家に連れていけばいいんですね!お任せください!」




 やりましたわ!これで家に帰れる!




 家につくと、門番が私を見るなり、



「お嬢様、命令です、入れるわけにはいかないんですよ!」



 などと言うも、




「おだまりなさい!私を誰だと思っているのかしら!」



 と言えばそれ以上止めることなんてできやしない!



 こうして家に入ることで、私は見習い執事のトーマを呼びつけた!


 こいつ私は知ってるのよ、ギャンブルの借金で困っていることを偶然にね!



「お嬢様、戻ってきたのですか?でも侯爵様はお許しになっていないと思いますよ?」




「うるさいわね!あんたギャンブルの借金をしていることをバラされてもいいの!?」




「え?まさか?私がそんなことをしているわけがないじゃないですか!」



「以前借金取りが来てるのを見たことがあるのよ!」



「お嬢様の気のせいですよ、私にそんなものはありません!」



 嘘をついているのね!でもきっと通じるはず!



「それをばらされたくなかったら言うことを聞きなさい!」



 強制取引を使ったわ!




「ど……どうかそれだけは勘弁を!言うことを何でも聞きます!」



「ではまず表に待たせている馬車にお礼を持って行きなさい!」




 これでうっとうしい馬車は追い返せましたわ!



 あとは……なんとか家に戻りたいと思ったのに……お父様が!




「ユリア!何故戻ってきた!ええいお前の住む家などもうここには無い!親の慈悲だ!門の外に出るだけで許してやる!」



 などといって追い出されてしまった!



 その時に私はトーマに「バラされたくなかったらついてきなさい!」


 と強制取引をしたので、何とかついてこさせることには成功をした!



 トーマはしかし……「よく考えたらお嬢様と一緒にいてもいいことがないのでは?」



 などと言ってくる!



 私は「でもギャンブルで借金なんてバレたらもっと困るんじゃないの?」


 と脅すと「……確かにそれだと就職先も無くなるから、それならお嬢様を心配したって形のほうが、後々マシか!」



 などと言って納得してついてくることになった!



 うーん強制取引って今いち使いどころが難しいのね!



 そしてこれからどうしようと思っていたら、



「お嬢様、そういえばお嬢様が好きだったアーノルド様は頼ることはできないんですか?」


 などと言ってくるので思い出した!



 そうよ、アーノルド様に横恋慕をして、私のアーノルド様を奪った女から、


 強制取引で譲らせればいいのよ!


 でかした!



「アーノルド様の婚約者の元に行くわ!勝手に婚約なんてした泥棒猫に、私に譲るように説得するのよ!」



 こうして、私はメアリーに会おうとするも、私が行くと警戒されて会えないわね!


 ってことで、トーマを利用して上手く行き先を知ることに成功したのであった!



 侯爵家の執事ってことで、警戒されませんでしたわ!



 でメアリーの前に行くと、アーノルド様も一緒では無いか!


 許せん!


 いや目の前で譲らせればいいのね!簡単よ!




「メアリーさん?アーノルド様を奪った泥棒行為許せないけど、私は優しいから返してくれるのなら許してあげますわ!」



 ということで強制取引を使うも……!




「貴女正気?勝手なことを言ってるのは貴女でしょう、アーノルド様に振られたのだから身の程を知って下さいな!」



 などといって通じない!



 アーノルド様が、



「貴様!まだこの辺りをうろうろしているのか!メアリーを傷つけたら承知しないぞ!」



 などと言ってくる!



 酷いですわ!こんなに私は貴方を愛しているのに!



「アーノルド様酷いですわ!私は貴方の事だけを考えて生きていてこんなにも愛しているのに!私が愛しているのだから!アーノルド様も私を愛して!さもなくばメアリーさんを殺してしまいますわ!」



 この時私の体が光ったのを感じた!



 強制取引が発動をして、さらに二度と使えないくらい強力に作用したのを感じた!




「待て!メアリーを殺すなんて許さないぞ!だったら私も君の愛を受け入れ、僕も君を愛することにする!」



「そんな!アーノルド様!私を捨てるので?」



「済まないメアリー!君を殺させるわけにはいかないんだ!私はユリアを愛して生きることにする!」



 やりましたわ!



 私一生アーノルド様を愛していきますから、取引一生成立させましょうね!





 私とアーノルド様は結婚をした!


 結婚をしたことでお父様の勘当も解けて、今や立派な将来の立派な公爵夫人よ




 アーノルド様は優秀だから、公爵様と奥様にも、



「どうか一生のワガママを聞いて下さい」と頼み込むことで、私との結婚を通してくれたの!



 もうこれって本物の愛よね!



 だから一生私も愛してあげる、もう強制じゃなくて真実の愛間違い無しよね?
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