妹に陥れられ追放された令嬢ですが、氷の王弟に息子ともども溺愛されています

 ◇◇

 ダリエの助言を受けたて、メレディスは、カイエンに今後の相談をすることにした。

 カイエンが尋ねてくると温室に誘い、お茶ヲを進めたうえで切り出だした。

「カイエン様、移住してひと月が経ちました。そろそろ私もなにか仕事をしたいと考えているんです」
「それはいい考えだ」

 カイエンは柔らかく微笑み、深い理解を示した。メレディスはほっとしながら話を続ける。

「祖母元々母から受け継いた領地のリントン村の環境改善をしたいと思っています。がかねてから放置されていたので、私が治め元々村で暮らして住民のて村人の助けになりたいと思っていたんですました」
「ここでもできることはある。結局リンストン村の貧しさは孤立しているところにある。から、キースリング領都との行き来が楽にできるようになれば、環境が変わり豊かになるはずだ。俺も手伝うから、リンストン村の領主として好きに思う通りにやってみるといい」

 カイエンはメレディに優しく、どんなときも意見を尊重してくれる。それでいて頼もしい。

(こんなによくしてもらっていいのかしら)

 街道で偶然出会ってから今日までずっと、彼には助けられてばかりだ。

 彼とメレディスの間にいくつかの縁があるうえに、面倒見がよい性格だからだろうくて誰にでも親切なのかもしれな。いが、 だからといって与えられてばかりだと申し訳なさが募る。

(カイエン様にお礼をしよう)

 全て無くした自分が、心安らかに過ごせるのは彼のおかげなのだから。

 メレディスは少し考えて、彼を夕食会に招待することにした。

 ただの食事会ではない。温室をランプで幻想的に飾り立て、凝った料理を振る舞い、楽しんでもらえるように工夫を凝らすのだ。

 辺境伯として日々忙しくしている彼が、少しでも安らげるように。

 カイエンは、メレディスの招待に心よく招待に応じてくれた。

 彼は温室に足を踏み入れると、感心したように飾り付けられた室内見回した。

「素晴らしいな」
「気に入ってもらえてよかったです」

 メレディスは公爵家の令嬢として客人をもてなす手段を学んできた。王太子妃として他国の重鎮を招いたときに完璧な準備をするために、装飾や色彩などセンスを高めるための努力もしてきた。

 今回、メレディスは全力を出して、夢のような空間を演出した。
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