妹に陥れられ追放された令嬢ですが、氷の王弟に息子ともども溺愛されています

 ダリエの往診の日、思いがけなくカイエンもやって来て同席をした。

「メレディスの病の件で重要な話がある」

 既に話がついているのか、ダリエはカイエンの同席を認めている。

(私の病に件に、カイエン様がどう関わっているの?)

 メレディスは緊張しながら、ふたりの話を待った。

 カイエンが改まった様子でメレディスを見つめる。その眼差しは真剣であるのと同時に、メレディスを案じる気持ちが込められている。

「メレディス、落ち着いて聞いてほしい」
「はい」
「君は王都に居た頃に、毒を飲まされていた」

 メレディスは大きく目を見開いた。

 重要な話だと覚悟はしていたが、想像以上に衝撃的な話だ。

「……毒とはどういうことですか?」
「国外で精製された毒だ。とうの昔に使用禁止となったものだが、今でも製法を知る者がいる。彼らは密かに毒を精製して高額で売っていたが、それをカロッサ公爵家が密に購入していた」

 メレディスは息苦しさを覚えて胸を抑えた。

 脳裡脳裏に公爵家の人々の顔が過るよぎる。父に執事に使用人たち……そして継母とベルティ。

 他国から高価な毒を買うことができる者は限られている。

 心の中で答えが出かけたが、メレディスは口を閉ざした。憶測で話せる内容ではない。

「毒はゆっくりと摂取した者被害者の力を削いでいく極めて悪質なものだ。この毒は異形症の症状と非常に似ている」
「異形症に?」

 メレディスの動向が縮んだ。
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