妹に陥れられ追放された令嬢ですが、氷の王弟に息子ともども溺愛されています

 ベルティが捕らえられて二日後。

 メレディスとカイエンは正装に身を包み、謁見の間に立った。

 国王が貴族たちの中で宣言する。

「我が弟カイエンがカロッサ公女メレディスを妻に娶った。ふたりはエーレン王国の発展に力を尽くすだろう」

 皆がメレディスとカイエンを認めて祝福の言葉を告げる。

 メレディスはカイエンと目を合わせて微笑んだ。

 王都を逃げるように去ったときは、再び人々の前に立つ日が訪れるとは思いもしなかった。

(こんなに幸せになれるなんて……)

「カイ……あなたに会えてよかった」

 心から告げると、カイエンがメレディスの頬に口づけを落とす。

 メレディスはカイエンに寄り添い、人々の祝福を受けたのだった。


 王都滞在最終日。メレディスとカイエンは、カロッサ公爵邸を訪れた。

 ベルティが捕らえられたことで、屋敷の中は重く沈んでいた。

 そんな中、メレディスの父、カロッサ公爵が迎えてくれた。

「お父様、お体の具合はいかがですか?」
「だいぶよくなった。カイエン殿下に送って頂いた薬がよく効いているようだ」
「カイが薬を?」

 メレディスは驚き、隣のカイエンに目を向ける。
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