第一印象最悪の彼が、最愛の旦那さまになりました
「ええ当然です。やっぱりよく思われたい気持ちはあるので」
「意外だな。千咲は周りの目なんて気にしていないと思ってた」
「どうしてそう思うんですか?」
千咲なりに回りに気を遣いながら生きているつもりなのに。
「よく、人助けをして注目を浴びているじゃないか」
「えっ?」
千咲は大きく目を見開いた。
「どういうことですか?」
「困っている人がいると周りを気にせず声をかけるんだろ? この前、一緒に出掛けたときは、鞄を落としたからお金を貸して欲しいと言いまわっている人を見て、話を聞こうとしていたな。かなりの注目を浴びてた」
澄春の話は覚えがある。駅前広場で四十代くらいの男性が、途方にくれていたのだ。
事情を聞くと原付バイクのメットインに、バッグを入れたままロックがかかってしまったらしい。
スマホも財布もないため、バスに乗ることも出来ず、交通費を貸してほしいとのことだった。
千咲は、そんなことがあるのかと驚き、会社までの交通費として千円を出してあげたのだった。
でもあのときは誰も気づいていなかったはずだ。澄春だって目もくれていなかった。
「注目どころか誰も見ていなかったような……澄春さんも気づいてなかったですよね」
「意外だな。千咲は周りの目なんて気にしていないと思ってた」
「どうしてそう思うんですか?」
千咲なりに回りに気を遣いながら生きているつもりなのに。
「よく、人助けをして注目を浴びているじゃないか」
「えっ?」
千咲は大きく目を見開いた。
「どういうことですか?」
「困っている人がいると周りを気にせず声をかけるんだろ? この前、一緒に出掛けたときは、鞄を落としたからお金を貸して欲しいと言いまわっている人を見て、話を聞こうとしていたな。かなりの注目を浴びてた」
澄春の話は覚えがある。駅前広場で四十代くらいの男性が、途方にくれていたのだ。
事情を聞くと原付バイクのメットインに、バッグを入れたままロックがかかってしまったらしい。
スマホも財布もないため、バスに乗ることも出来ず、交通費を貸してほしいとのことだった。
千咲は、そんなことがあるのかと驚き、会社までの交通費として千円を出してあげたのだった。
でもあのときは誰も気づいていなかったはずだ。澄春だって目もくれていなかった。
「注目どころか誰も見ていなかったような……澄春さんも気づいてなかったですよね」