第一印象最悪の彼が、最愛の旦那さまになりました
六章 責任を取る
十二月に入ると連続のイベントを控えて、街並みも仕事も一気に忙しなくなる。
毎年のことだが、今年の千咲は結婚式の準備も重なっているため、毎日が慌ただしい。
と言っても、一月下旬の披露宴は、仕事関係者を招いて、ベストマリアージュの成果をアピールする席でもあるから、準備の多くをスタッフに任せられる。
ただ千咲が譲れない面は、澄春から自由に決めていいと言われている。
千咲が拘りたいのは、ウエディングドレスだ。
秘書室がかねてより手配してくれていた最高級の品質を誇るドレスショップで、デザインの打ち合わせをしてフルオーダーのドレスをつくる。
綺麗なドレスを着て花嫁になるのが、子供の頃からの夢だった。
忙しい日々の現実ですっかり忘れていたけれど、いざドレスを前にするとときめきが蘇る。
「澄春さん、どれがいいかな?」
千咲はサンプルのドレスに囲まれながら、澄春に声をかけた。
「千咲はどれだって似合う。好きなのを選べばいい」
「でも絞るのが難しくて。このレースのハイネックは上品で素敵だけど、ビスチェの華やかさも捨てがたいし、スカートもふわっと広がるタイプがいいか、ストンとしたシンプルな方がいいか……どれも捨てがたい」
真剣に悩むあまり、いつもは照れてしまう澄春の誉め言葉もスルーしてしまうほどだ。
「そうだな……これはどうだ?」
毎年のことだが、今年の千咲は結婚式の準備も重なっているため、毎日が慌ただしい。
と言っても、一月下旬の披露宴は、仕事関係者を招いて、ベストマリアージュの成果をアピールする席でもあるから、準備の多くをスタッフに任せられる。
ただ千咲が譲れない面は、澄春から自由に決めていいと言われている。
千咲が拘りたいのは、ウエディングドレスだ。
秘書室がかねてより手配してくれていた最高級の品質を誇るドレスショップで、デザインの打ち合わせをしてフルオーダーのドレスをつくる。
綺麗なドレスを着て花嫁になるのが、子供の頃からの夢だった。
忙しい日々の現実ですっかり忘れていたけれど、いざドレスを前にするとときめきが蘇る。
「澄春さん、どれがいいかな?」
千咲はサンプルのドレスに囲まれながら、澄春に声をかけた。
「千咲はどれだって似合う。好きなのを選べばいい」
「でも絞るのが難しくて。このレースのハイネックは上品で素敵だけど、ビスチェの華やかさも捨てがたいし、スカートもふわっと広がるタイプがいいか、ストンとしたシンプルな方がいいか……どれも捨てがたい」
真剣に悩むあまり、いつもは照れてしまう澄春の誉め言葉もスルーしてしまうほどだ。
「そうだな……これはどうだ?」