第一印象最悪の彼が、最愛の旦那さまになりました
 なんとか日付をまたぐ前に完成し、シャンパンを開けて、乾杯が出来た。

 掃き出し窓の側には、巨大なクリスマスツリーが煌めいている。

 幻想的で華やかな光景だ。

「千咲、ぎりぎりになったけどメリークリスマス」

 澄春が赤いリボンがかけられてあジュエリーケースを差し出した。マリッジリングと同じルクスの一点ものだ。

「私に?」

 澄春がにこりと微笑む。

「クリスマスプレゼント」
「……ありがとう」

 丁寧にリボンを外してケースを開ける。

 中には千咲が好きなルビーのネックレスが輝いていた。澄んだ赤い輝きが、クリスマスにぴったりだと感じた。

「綺麗……」
「俺がつけていいい?」
「もちろん」

 澄春が千咲の後ろに回り、髪をそっとかき上げる。

「できた」
「長さもぴったり。似合うかな?」

「ああ、最高に似合うよ」

 澄春が満足そうな表情で、断言する。

「よかった……次は私のプレゼントね」

 千咲はリビングのチェストに隠しておいた、プレゼントを取り出して澄春に渡した。

「開けてみて」

 プレゼントを開けるときは、自分のものでなくてもドキドキする。

 千咲は期待しながら澄春の反応を見守った。

 正方形の箱を空ける。中に入っているのは濃紺のパジャマだ。

「パジャマ?」
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