第一印象最悪の彼が、最愛の旦那さまになりました
 澄春は意外そうに瞬きをする。

「そう。私が作ったの。肌に優しい生地に拘って名前も刺繍で入れたんだよ。澄春さんは眠りが浅いから、少しでもよく眠れるように。他にもポプリとかルームフレグランスとか全部私がつくったの」

 お金で買えるものなら澄春はなんでも手に入れられる。だから世界にひとつの手作りにしたのだ。

「ありがとう……すごくうれしいよ」

「本当に?」

「誰かにこんな心が籠ったプレゼントを貰うのは初めてだ。欲しいものなんてないと思ってたけど、こんなに心に響くものなんだな」

「よかった、そんなに喜んでくれたらつくった甲斐があった」

「ありがとう。忙しいのに大変だっただろ?」

「大変だけど楽しかったから」

 彼を想って、ひと針ずつ縫っていくのは、千咲にとて大切な経験だった。

「私、今日の日を絶対に忘れないと思う」

 夫と過ごす幸せなクリスマス。

 優しい腕に包まれクリスマスツリーを眺めながら、千咲は幸せをかみしめた。

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