第一印象最悪の彼が、最愛の旦那さまになりました
「お、お前たち少しは落ち着けよ。千咲さんが驚いている。それにいつも澄春に厳しすぎるんじゃないか?」

 それまで無言で存在感が薄かった叔父が、溜まりかねたように仲裁に入った。 

 彼の発言から、澄春への口撃はいつものことなのだと判明した。

(だから気にせず、お茶を飲んでいられるんだ)

 散々な言われようだというのに、澄春はいつも通り淡々と過ごしている。

 それにしても彼の叔母一家は千咲の想像とまるで違っていた。

(澄春さんと似た感じで、冷静で高貴な感じを想像していたんだけど)

 実際はとことん明るく、エネルギーに溢れている。

「千咲さん、連絡先交換しましょう。今度は澄春抜きで遊びに行こう。私ジュエリーブランドを立ち上げたの。ルクスにだって負けないくらい立派なブランドに育てるつもり。千咲ちゃんにもプレゼントするわね」
「私はイタリアンレストランを経営しているの。招待するわ」

 従姉たちは千咲に親しみを持って接してくれている。

 初顔合わせは、予想とまるで違ったけれど、温かくて楽しいものになった。
 
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