第一印象最悪の彼が、最愛の旦那さまになりました
 対面のコミュニケーションなしで、メッセージのやり取りから始められるので、内向的な性格でもチャレンジしやすい

 最高レベルのセキュリティで、個人情報はしっかり守られるようになっている。

 社内テストへの参加は強制ではないが、多くのデータを集めるために、できるだけ参加してほしいとのことだった。

 けれど千咲はあまり乗り気になれずにいた。

「私、そういったサービスってどうも苦手で」

 千咲は祖父母に育てられたからか、妙に古風なところがある。SNSも必要最低限しか利用していない。

「なんとなく不安なのは分かる。でもうちの会社のサービスなら、変なトラブルに巻き込まれることもないだろうし安心でしょ。それに千咲、自分の見る目に自信がないって言ってたじゃない?」

「そうだね……」

 彩香の言うとおり、今までの実績を思うと、千咲自信が選ぶよりもベストマリアージュに選んでもらった方がよい結果を得られそうな気がする。

「婚活用のマッチングサービスで出会った相手なら、遠慮なく結婚の話ができるよ」
「たしかに」

 千咲は彩香の熱心な勧めもあり、決心した。

 まだ躊躇いは感じるが、本気で結婚相手を探したいなら、好き嫌いしていられない。今は祖母を安心させるのが、千咲にとっての最優先なのだから。
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