第一印象最悪の彼が、最愛の旦那さまになりました
(これもベストマリアージュの宣伝ってことなのかな?)

 澄春と千咲の仲がいいほど、システムの判断が正しいということになるのだから。

 千咲は気持ちを切り替えた。これも自分の役目だと、澄春に体を預け仲睦まじい夫婦を演じる。

 初めはドキドキし通しだったが、だんだんと馴れてきて、彼に支えられている状況が心地よくなってきた。

 それまで感じていた不安は感じなくなっていた。澄春に守られているような感覚に陥ってい

「あ、あの、さっき、海外のお客様がとても喜んでいたみたいだけど、何を言ったんですか?」
「千咲を紹介したんだ。俺の最愛の妻ですって」
「さ、最愛?」
「ああ。彼は祝福してくれた」
「そ、それはよかった」

 千咲は熱を持ち赤くなった顔を伏せた。

 澄春の発言は演技で営業活動のようなものだ。そう分かっているのに、いちいち鼓動が跳ねてしまう。

 その後も何人かと挨拶を交わしたが、澄春は妻を溺愛する演出続けた。

「緊急の連絡が入ったから少し外す。一通り挨拶も済んだから、千咲は休憩していて」

 彼が千咲の耳元で囁きそっと離れてったとき、寂しさを感じるくらいだった。

 正樹も澄春と同じ対応に行くのか外したので、千咲はひとりになってしまった。
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