恋煩いの処方箋
杉崎さんの車に戻ると和花は寝てしまっていた。
「さっきまでおしゃべりしてたんだけど、疲れたのかな。特に異常はなさそうだよ」
「そうですか。のんのこと見ていてくれてありがとうございました」
静かな寝息が聞こえてくる。そっと頭を撫でる。彼の言う通り、おかしなところはなさそうだ。私は安堵する。
「このまま家まで送るよ。間宮さんも疲れたでしょう」
「はい、よろしくお願いします」
後部座席に乗り、ドアを閉めると杉崎さんはゆっくりと車を発進させる。驚くほどの安全運転で。
アパートに着くと寝てしまった和花を抱き上げてベッドの上まで運んでくれる。私ひとりだったら起こさなければならなかったからとても助かってしまった。
「コーヒー淹れるので飲んでいってください」
職場には病院を出る前に報告の電話をしておいた。明日の休みを申し出る前に休暇を取るようにと課長の方から命じてくれた。杉崎さんもこのまま早退でいいといってくれたけれど、彼のことだから仕事へ戻るつもりでいるのだろう。だからこそ少しでも休憩して行って欲しいと思って。
「じゃあ、お言葉に甘えて」
遠慮がちに腰を下ろす。私は急いでお湯を沸かした。とっておきのドリップコーヒーを淹れて、昨日作ったプリンと一緒にテーブルに置く。
「これ、手作りなんで味の保証はないですけど、よかったら食べてください」
「えっ、いいんですか? のんちゃんのおやつなんじゃ?」
「のんの分はまだありますから大丈夫ですよ」
安心させるように言うと、杉崎さんは「いただきます」といってプリンを食べる。子供用のカップだからか大柄な彼が持つとミニチュアに見えてしまう。
「旨いです! すごく」
そう言いながらも表情は険しい。
「さっきまでおしゃべりしてたんだけど、疲れたのかな。特に異常はなさそうだよ」
「そうですか。のんのこと見ていてくれてありがとうございました」
静かな寝息が聞こえてくる。そっと頭を撫でる。彼の言う通り、おかしなところはなさそうだ。私は安堵する。
「このまま家まで送るよ。間宮さんも疲れたでしょう」
「はい、よろしくお願いします」
後部座席に乗り、ドアを閉めると杉崎さんはゆっくりと車を発進させる。驚くほどの安全運転で。
アパートに着くと寝てしまった和花を抱き上げてベッドの上まで運んでくれる。私ひとりだったら起こさなければならなかったからとても助かってしまった。
「コーヒー淹れるので飲んでいってください」
職場には病院を出る前に報告の電話をしておいた。明日の休みを申し出る前に休暇を取るようにと課長の方から命じてくれた。杉崎さんもこのまま早退でいいといってくれたけれど、彼のことだから仕事へ戻るつもりでいるのだろう。だからこそ少しでも休憩して行って欲しいと思って。
「じゃあ、お言葉に甘えて」
遠慮がちに腰を下ろす。私は急いでお湯を沸かした。とっておきのドリップコーヒーを淹れて、昨日作ったプリンと一緒にテーブルに置く。
「これ、手作りなんで味の保証はないですけど、よかったら食べてください」
「えっ、いいんですか? のんちゃんのおやつなんじゃ?」
「のんの分はまだありますから大丈夫ですよ」
安心させるように言うと、杉崎さんは「いただきます」といってプリンを食べる。子供用のカップだからか大柄な彼が持つとミニチュアに見えてしまう。
「旨いです! すごく」
そう言いながらも表情は険しい。