幼馴染への三度目の失恋を回避したい ――激重な片思いを隠さなくなってきた彼に、心臓がもたなくなってきた彼女。【完結】
 ◇

 一曲歌い終えるごとに、「えっと、次はねー」と言いながらリストをスクロールして悩む私。
 それを見て、なっちゃんが呆れたように笑った。

「どんだけあるの。そのリスト」

「えー、だって! この前、私全然リクエストできなかったし!」

 なっちゃんに言っても仕方ないのだが、私はクラスの打ち上げの時の不満を、口を尖らせながら言った。

「今日は私が、なっちゃんの歌を独り占めだもん」

 私がそう言うと、彼は「……へー」と、少し意地悪そうに目を細めて笑った。

(……なんか、なっちゃんのこの『へー』って、こそばゆくなるんだよな)

『へー。そんなに俺のこと好きなんだ?』と言われているように感じるのだ。
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