幼馴染への三度目の失恋を回避したい 〜激重な片思いを隠さなくなってきた彼に、心臓がもたなくなってきた彼女。〜【完結】
最終話
高校生活、二度目の文化祭だ。
去年と同じ、一日目の夕方から夜へと差し掛かる時間帯。
僕たちはライブ直前のステージの袖で待機していた。
「あー……また緊張してきた」
ギター担当の男子が、ベース担当の男子の肩にもたれかかりながら、ぽつりとこぼす。
一年ぶりにステージに立つ僕も当然、緊張で少し心拍数が上がっている。
「由利は相変わらず、全然緊張してないなー」
そう言って笑う嶋の視線の先では、由利さんが去年と同様、涼しげな顔で立っている。
「……だって、いつものコンクールは一人だけど。今は、みんないるし」
彼女がさらりと微笑んでそう言うと、僕たちも肩の力がふっと抜けて緊張がほぐれていくのを感じた。
暗い袖の中から観衆の方へ目を凝らすと、人混みの中にめぐみの姿を見つけた。
最前列には前のバンドからずっと陣取っている人たちもいるが、彼女は去年と同じ中央のポジションで、それでも前回よりはかなり前のほうに立ってくれていた。
今日の髪型は、なんと僕の大好きなハーフアップだ。
昼間、めぐみのクラスの出し物であるカフェに行ったら、可愛らしいカフェ店員の制服姿とあの髪型で、「なっちゃん来た!」ととびきりの笑顔を向けられた。
冗談抜きで、可愛すぎて死ぬかと思った。
その後、一緒に校内を回った時、人けのない物陰でこっそり一度だけキスさせてもらったのは、誰にも内緒だ。
去年と同じ、一日目の夕方から夜へと差し掛かる時間帯。
僕たちはライブ直前のステージの袖で待機していた。
「あー……また緊張してきた」
ギター担当の男子が、ベース担当の男子の肩にもたれかかりながら、ぽつりとこぼす。
一年ぶりにステージに立つ僕も当然、緊張で少し心拍数が上がっている。
「由利は相変わらず、全然緊張してないなー」
そう言って笑う嶋の視線の先では、由利さんが去年と同様、涼しげな顔で立っている。
「……だって、いつものコンクールは一人だけど。今は、みんないるし」
彼女がさらりと微笑んでそう言うと、僕たちも肩の力がふっと抜けて緊張がほぐれていくのを感じた。
暗い袖の中から観衆の方へ目を凝らすと、人混みの中にめぐみの姿を見つけた。
最前列には前のバンドからずっと陣取っている人たちもいるが、彼女は去年と同じ中央のポジションで、それでも前回よりはかなり前のほうに立ってくれていた。
今日の髪型は、なんと僕の大好きなハーフアップだ。
昼間、めぐみのクラスの出し物であるカフェに行ったら、可愛らしいカフェ店員の制服姿とあの髪型で、「なっちゃん来た!」ととびきりの笑顔を向けられた。
冗談抜きで、可愛すぎて死ぬかと思った。
その後、一緒に校内を回った時、人けのない物陰でこっそり一度だけキスさせてもらったのは、誰にも内緒だ。