幼馴染への三度目の失恋を回避したい ――激重な片思いを隠さなくなってきた彼に、心臓がもたなくなってきた彼女。
 ◇

 なっちゃん先生の的確な指導のおかげもあり、高等部に入ってから初めてのテストは、いい感じに乗り越えられた。

 テスト返却が終わった休み時間。
 前の席にいる背中をツンツンとつつく。

「なっちゃんに教えてもらったとこ、バッチリできてたよ!」

 意気揚々と報告した。

「……おー。よかったな」

 少し口元を緩め、そう言ってくれた。


(……なんか最近、なっちゃんが前より優しい気がする)

 そんなふうに感じていた。

 勉強でわからないところを「どこ?」と覗き込んでくれたり。
 急に髪型を褒めてくれたり。
 こうして、ちゃんと顔を見て笑ってくれたり。

 もしかして……合宿のキャンプファイヤーの時、『私にだけイライラしてない?クレーム』を入れちゃったから、気を遣わせてるのかなあ。
 だとしたら、なんだか申し訳ない。
 私は内心でこっそりと苦笑いした。
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