幼馴染への三度目の失恋を回避したい 〜激重な片思いを隠さなくなってきた彼に、心臓がもたなくなってきた彼女。〜【完結】

第40話

 休み時間になると、僕は真っ直ぐに、自席に座っているめぐみの元へ向かった。
 彼女は金森と何やら喋っていたけれど、どうしても直接言っておきたかったし、これ以上タイミングを逃したくなかった。

「……めぐ。今日も部活、遅くまである?」

 僕が上から声をかけると、めぐみはピクッと肩を揺らした。
 顔を少しだけこちらに向けながら、目は合わせないまま答えた。
「……うん、たぶん」

「……家で待ってるから。帰ってきたら教えてくれない?」

 少し強引にそう言うと、彼女は小さく「……わかった」と頷いた。

 向かいに座る金森が、何も言わずにめぐみと僕の顔を交互に一度ずつ見比べていた。

 とりあえず、今日話す約束はできてよかった。

(でも……なんか、すげーテンション低かった気がする)

 自分の席に戻りながら、首を傾げる。
 昨日、うちに来てくれたのに会えなくて怒っているとか……?
 いや、さすがにそれはないか。
 あの『世界平和めぐみ』は、そのくらいのことでは腹を立てないだろう。

 第一、この長い付き合いの中で、実はめぐみが怒っているところなど一度も見たことがないのだ。
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