虐げられた末に復讐を終えた王女は、世界で一番幸せな王妃となる
「エクリーユ……」
「陛下。私……」
「とても、綺麗だ」
リドディエから発された言葉を反芻したエクリーユは、思わず彼を呆然と見上げてしまう。
声を聞いただけでは、聞き間違いかもしれないと疑ったからだ。
しかし――陛下が自分に向ける視線は、とても優しい。
そんな光景を見てしまったら、疑う余地などなかった。
(リドディエ様が、私の容姿を褒めてくださったわ……っ)
少女の頬には、自然と熱が灯る。
婚約者の愛らしい表情を目にしたリドディエは紫の瞳を和らげると、第2王女にあるものを差し出した。
「これは、一体……」
長く尖った太い針のようなものの先端に、黄色を基調とした身体と黒い縁取りが印象的なアゲハチョウを象ったモチーフのついたそれは、一見何に使用するのかよくわからない。
エクリーユが呆然と問いかけた直後、陛下はそれが何かを丁寧に説明してくれた。
「陛下。私……」
「とても、綺麗だ」
リドディエから発された言葉を反芻したエクリーユは、思わず彼を呆然と見上げてしまう。
声を聞いただけでは、聞き間違いかもしれないと疑ったからだ。
しかし――陛下が自分に向ける視線は、とても優しい。
そんな光景を見てしまったら、疑う余地などなかった。
(リドディエ様が、私の容姿を褒めてくださったわ……っ)
少女の頬には、自然と熱が灯る。
婚約者の愛らしい表情を目にしたリドディエは紫の瞳を和らげると、第2王女にあるものを差し出した。
「これは、一体……」
長く尖った太い針のようなものの先端に、黄色を基調とした身体と黒い縁取りが印象的なアゲハチョウを象ったモチーフのついたそれは、一見何に使用するのかよくわからない。
エクリーユが呆然と問いかけた直後、陛下はそれが何かを丁寧に説明してくれた。