虐げられた末に復讐を終えた王女は、世界で一番幸せな王妃となる
「エクリーユ!」
しかし、細い身体が地面に倒れ伏す前に、そばにいた彼が抱き留めてくれた。
そのおかげでどうにか難を逃れた王女は、暖かなぬくもりに包まれながら赤い瞳を細める。
「ごめんなさい……。陛下に、ご迷惑を……」
「謝らないでくれ。君は、よくやってくれた」
苦しそうに言葉を発するエクリーユに、彼は優しい言葉をかけてくれる。
それが何よりも嬉しくて――。
「ありがとう。国民を代表して、礼を言う」
「こちらこそ……。このような大役を任せてくれて、本当に……」
少女はお礼を言おうとしたが、その言葉は最後まで声にならなかった。
視界が白む。
異能を使いすぎて、意識を保っているのがやっとだったかたらだ。
「あれほど強大な異能を使ったんだ。疲れただろう」
「大丈夫よ……」
「無理をするな。もう、充分だ」
エクリーユは彼の負担になりたくないと必死に平気なふりをしたが、陛下には自分が無理をしているとひと目でわかったらしい。
「あとは頼む」
「はっ」
リドディエは顔見知りの騎士に一声かけると、再び最愛の婚約者を抱き上げる。
その後、ゆったりとした足取りで王家の馬車へ乗り込んだのだった。
しかし、細い身体が地面に倒れ伏す前に、そばにいた彼が抱き留めてくれた。
そのおかげでどうにか難を逃れた王女は、暖かなぬくもりに包まれながら赤い瞳を細める。
「ごめんなさい……。陛下に、ご迷惑を……」
「謝らないでくれ。君は、よくやってくれた」
苦しそうに言葉を発するエクリーユに、彼は優しい言葉をかけてくれる。
それが何よりも嬉しくて――。
「ありがとう。国民を代表して、礼を言う」
「こちらこそ……。このような大役を任せてくれて、本当に……」
少女はお礼を言おうとしたが、その言葉は最後まで声にならなかった。
視界が白む。
異能を使いすぎて、意識を保っているのがやっとだったかたらだ。
「あれほど強大な異能を使ったんだ。疲れただろう」
「大丈夫よ……」
「無理をするな。もう、充分だ」
エクリーユは彼の負担になりたくないと必死に平気なふりをしたが、陛下には自分が無理をしているとひと目でわかったらしい。
「あとは頼む」
「はっ」
リドディエは顔見知りの騎士に一声かけると、再び最愛の婚約者を抱き上げる。
その後、ゆったりとした足取りで王家の馬車へ乗り込んだのだった。