虐げられた末に復讐を終えた王女は、世界で一番幸せな王妃となる
(リドディエ様とテラマ、黒猫さんだけではなく……。王城で働く人々や、城下町で暮らす村人のみなさんは、私を暖かく迎い入れてくださったわ……)
それがどれほど素晴らしいことであるのか――彼女は身をもって実感していた。
(リドディエ様を好きで居続ければ
、このような生活が一生続くのね……)
エクリーユは窓の外に咲き誇る黒百合の花に視線を向け、優しく口元を綻ばせる。
(あの場所に咲いていた白百合には申し訳ないことをしてしまったけれど……)
あの花を見るたびに幸せな気持ちでいっぱいになれるのは、リドディエのおかげだ。
「なぁん?」
少女は彼に対する好意を強め、寝台の上からぴょんっと窓サッシへ飛び乗り、こちらの様子をじっと窺う小動物を見捉える。
「そこは、危ないわ。私と一緒にいましょうね」
「にゃあ」
黒猫は嬉しそうな鳴き声とともに、勢いよくエクリーユの胸元へ飛び込んだ。
獣と戯れ始めた王女の姿を目にしたテラマも、その様子を微笑ましそうに見守っている。
誰にも加害されることなく、穏やかで平和な時間――。
「そうだわ」
何かに閃いた少女は小動物を抱きかかえたまま立ち上がった。
それがどれほど素晴らしいことであるのか――彼女は身をもって実感していた。
(リドディエ様を好きで居続ければ
、このような生活が一生続くのね……)
エクリーユは窓の外に咲き誇る黒百合の花に視線を向け、優しく口元を綻ばせる。
(あの場所に咲いていた白百合には申し訳ないことをしてしまったけれど……)
あの花を見るたびに幸せな気持ちでいっぱいになれるのは、リドディエのおかげだ。
「なぁん?」
少女は彼に対する好意を強め、寝台の上からぴょんっと窓サッシへ飛び乗り、こちらの様子をじっと窺う小動物を見捉える。
「そこは、危ないわ。私と一緒にいましょうね」
「にゃあ」
黒猫は嬉しそうな鳴き声とともに、勢いよくエクリーユの胸元へ飛び込んだ。
獣と戯れ始めた王女の姿を目にしたテラマも、その様子を微笑ましそうに見守っている。
誰にも加害されることなく、穏やかで平和な時間――。
「そうだわ」
何かに閃いた少女は小動物を抱きかかえたまま立ち上がった。