虐げられた末に復讐を終えた王女は、世界で一番幸せな王妃となる
「この程度で済むと、思うなよ。出自を偽ったてめぇに、居場所なんかねぇ」
「今日からあんたは、俺たちの玩具だ!」
「苛ついた時はこいつをいじめて、ストレス発散の捌け口にしようぜ!」
「まぁ、素敵。とっても素晴らしい提案ですわ。ねぇ? ワンス兄様?」
スイルに問いかけられた長男は、騎士団で副団長をしている。
曲がったことが大嫌いで、正義感溢れる男だ。
そんな人が、妹を虐げようと目論む弟の提案を呑むはずがない。
「わ、ワンス兄、様……っ」
エクリーユはガタガタと全身を震わせ、一縷の望みをかけて彼の名を呼ぶ。
(みんなが大好きで、信頼しているワンスお兄様なら……! この提案を断固として拒否してくださるはずだわ……!)
しかし――。
スイルから同意を求められた長男は、次女の思い通りに行動してはくれなかった。
彼は腰元に収めた剣を引き抜くと、妹の首筋に切っ先を突きつけて選択を迫る。
「今日からあんたは、俺たちの玩具だ!」
「苛ついた時はこいつをいじめて、ストレス発散の捌け口にしようぜ!」
「まぁ、素敵。とっても素晴らしい提案ですわ。ねぇ? ワンス兄様?」
スイルに問いかけられた長男は、騎士団で副団長をしている。
曲がったことが大嫌いで、正義感溢れる男だ。
そんな人が、妹を虐げようと目論む弟の提案を呑むはずがない。
「わ、ワンス兄、様……っ」
エクリーユはガタガタと全身を震わせ、一縷の望みをかけて彼の名を呼ぶ。
(みんなが大好きで、信頼しているワンスお兄様なら……! この提案を断固として拒否してくださるはずだわ……!)
しかし――。
スイルから同意を求められた長男は、次女の思い通りに行動してはくれなかった。
彼は腰元に収めた剣を引き抜くと、妹の首筋に切っ先を突きつけて選択を迫る。