超能力持ち令嬢ですが冷徹理屈屋公爵に「その力を貸してくれ」と言われて偽装結婚することになりました
(私、テオドール様との関係って、ああいう上司と部下みたいな感覚なのよね。
庭師が庭仕事の技術で雇われているように、私はサイコメトリーという能力で雇われてるという感じ)

「それから、妻という役を演じる仕事もしているわね。……そうだわ」

自分の呟きで、あることを思い出すシャルロット。

(色々慌ただしくてなんとなく触れて来なかったけれど、テオドール様にきちんと確認しよう)





夕食を終えた後、シャルロットはテオドールの執務室をノックした。

「テオドール様、今お時間よろしいでしょうか」
「ああ」

執務室に入ると、テオドールはデスクで書類を読んでいた。
シャルロットが近づいて来たので、書類を置いて顔を上げる。

「テオドール様に確認をしておきたいことがございます」
「なんだ?」
「テオドール様は白い結婚で構わないとおっしゃいましたが、公爵家当主という立場上、いつかは必ず後継ぎをもうけなければいけないのではないでしょうか?」

シャルロットの問いに、テオドールは腕を組んで答えた。

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