超能力持ち令嬢ですが冷徹理屈屋公爵に「その力を貸してくれ」と言われて偽装結婚することになりました
「そもそも私は世襲制度に疑問を抱いている。優秀な人間の子供が優秀とは限らないし、その逆も然り。
それにいずれ、身分制度は崩壊する」
「!」
「私が当主を退く時、優秀だと思う人間に継がせようと考えている。もし私が急死した場合も用意してある。よって、白い結婚のままで大丈夫だ」
「そうなのですか……」
「もし私の身に何かあったとしても、君が死ぬまで今の生活を維持していける準備はしてあるので、安心してほしい」
「ありがとうございます。お気遣い感謝いたします」

シャルロットはテオドールにお辞儀をして、自室に戻った。




(まさか、後継ぎをもうけない選択肢があるなんて思いもよらなかったわ。
テオドール様って本当に色々な意味ですごい。
私はさておき、テオドール様の血をひいていたら優秀だと思うけれど)

自室のソファーに座り、メイドが用意してくれた紅茶を飲んで一息つく。

(私、子供をもうけなくて良いと言われて、ホッとしてる。まさか閨でも手袋をするわけに行かないし)

サイコメトリー。
力のコントロールを覚えてからは、『右手』で触れた時だけ発動するようになったが、そういう時に力が暴走しないとも限らない。

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