超能力持ち令嬢ですが冷徹理屈屋公爵に「その力を貸してくれ」と言われて偽装結婚することになりました

「白状した。やはり庭師ルイスが犯人だった」

テオドールは執務室に入るや否や、経緯を説明し始める。

ルイスに『何か言うことはないか』と聞いたら泣き出した。
彼はメイドと恋仲で、料理を運ぶメイドに声をかけ、メイドが見せた僅かな隙に毒を混ぜたと白状したのだった。
犯行の理由は、賭博場の男に博打での借金をチャラにする代わりに依頼されたと言う。
メイドは自分が利用されていたことを知ったショックで辞めてしまった。

「ーーというわけで、シャルロット嬢、君の能力がなければ解決し得なかった。ありがとう」
「いえ……お役に立てて良かったですわ……あれ?」

シャルロットの頬が濡れている。
自分が喜びの涙を流していることに気付いた。

この力を使って、初めて人を助けた。
そして、感謝された。

「うれし……い……」

シャルロットはそう言った後、床に崩れ落ちた。

「どうした!? シャルロット嬢!」





(……豪華な部屋……ここ、どこかしら……? ーーそうだ!)
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