超能力持ち令嬢ですが冷徹理屈屋公爵に「その力を貸してくれ」と言われて偽装結婚することになりました

「僕ほど口の堅い貴族はいないよ。何しろ実姉が第二王子妃だからね」

これ以上ない説得力。
姉から王族の機密情報を沢山聞いているだろうに、ユーリが洩らしたことは一度もない。
テオドールはよく知っている。
彼は軽薄そうに見えて実直で、信頼の置ける人間だがーー

「テオドール様、ユーリ様に教えてくださって構いません」

シャルロット本人から許可が出た。
ユーリが笑顔で頷き、テオドールは意を決したように口を開く。

「シャルロットには……」

テオドールが声を潜めて話し始めたので、ユーリは耳を近付ける。

「人やものに触れると、記憶された映像が視える能力がある」
「は……?」

さすがのユーリも、素で驚いている。
< 23 / 55 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop