超能力持ち令嬢ですが冷徹理屈屋公爵に「その力を貸してくれ」と言われて偽装結婚することになりました

「一日に視られるのは何回だ?」
「一日に四回視た時は頭痛がしました」
「では、一日に視るのは一回まで。緊急時に限り二回とする」
「はい」

どれに触れるか、ひとつに絞らなければならない。

(一刻も早く捕まえるために、絶対に今日手がかりを視たい!)

「賭博場に行った時に身に付けていたものだといいのですが……」
「枝切り鋏は仕事道具だから、優先度は低いな。新聞も関連が薄そうだ」

テオドールがさっさと鋏と新聞を脇に避ける。
残るはキャスケット帽と鞄。

「帽子か。ルイスが被っているところを見たことがないな。庶民の賭博場はほとんどが非合法」
「行く時に、顔を隠すために被っていた……?」
「その可能性は高い」

触れるものが決定した。

シャルロットはテーブルの上に紙と万年筆を用意してから、ルイスの帽子に触れる。
いつものように、脳内に映像が流れ込む。

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