超能力持ち令嬢ですが冷徹理屈屋公爵に「その力を貸してくれ」と言われて偽装結婚することになりました
「埃っぽいパブの地下で、悪魔崇拝者達が妙な香を焚いていたからな」
「! では……」
「やはりミュラー侯爵は悪魔崇拝組織の親玉だった。儀式の最中に踏み込めたから、言い訳もできない」
「私が視た情報が悪い方向にいかなくてよかった……!」

シャルロットが思わず呟くと、テオドールは少し驚いた表情になる。

「悪い方向どころか君のお陰で、誘拐された子供が殺される前に助けることができた」
「……!」

感極まって、両手で顔を覆うシャルロット。

「ミュラー侯爵は約6年前に悪魔崇拝組織を作っていた。1~2年のペースで平民の子供を誘拐し、生け贄として殺害していたようだ」
「そんな……」

ショッキングな話を聞いて、シャルロットの顔が青ざめていく。

「もし6年前、私が悪魔バエルを知っていたら子供達は殺されずに済んだかもしれない……。私がものを知らなかったばかりに」

悔しそうなシャルロットを見て、テオドールが口を開く。

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