超能力持ち令嬢ですが冷徹理屈屋公爵に「その力を貸してくれ」と言われて偽装結婚することになりました
「あの子ですわ」

シャルロットが小声でテオドールに伝えると、彼は少女の元に歩き出したのでシャルロットもついていく。

人形とそっくりなピンクブロンドの長い髪を三つ編みにした、翠色の目の少女。
テオドールが少し屈んで、少女に人形を渡した。

「テオドール様、あっありがとうございます!」

少女の両親が頭を下げる中、少女は受け取った人形をじっと見つめている。

「目が取れてしまっていたから、代わりに付けたのだけれど……」

シャルロットが申し訳なさそうに言うと、少女は満面の笑みを向ける。

「すごくきれい!シャルロットさま、ありがとう!」

弾けるような笑顔で少女は人形を両手で高く挙げる。
少女と同じ翠色の目が、日差しを浴びてきらりと輝いた。


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