超能力持ち令嬢ですが冷徹理屈屋公爵に「その力を貸してくれ」と言われて偽装結婚することになりました
二人で向かい合わせにソファーに座る。
リチャードは申し訳なさそうな表情で口を開いた。

「テオドールがそなたに迷惑をかけているようだな……何かとデリカシーに欠けた性格で、すまない」

リチャードに謝られて、シャルロットはここ数日のテオドールのあれこれを思い返す。

「ええ、本当に……」

つい本音が漏れてしまい、リチャードの目が丸くなる。
シャルロットはそれに気付き、

(しまった、正直に言いすぎたわ……!)

と焦った。

「ーーですが、真面目で正直で公平な方なので、とても信頼しております」
「ほう、それはそれは」

リチャードはうれしそうに柔らかく微笑んだ。

「テオドールのあの性質は、亡き妻ベアトリス譲りでな」
「まあ……」
「空気を読まず誰であっても忖度しない性分は敵を作りやすく、トラブルに発展することもよくあったが、」

(女性なら尚更大変だったでしょうね……)

シャルロットはリチャードだけでなく、ベアトリス自身にも同情した。

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