超能力持ち令嬢ですが冷徹理屈屋公爵に「その力を貸してくれ」と言われて偽装結婚することになりました
「……噂と全っ然違いましたね~、シャルロット様」
テオドールとシャルロットを見送ったリチャードの後ろで、若いフットマンが呟いた。
すかさずメイド長が口を開く。
「婚礼ドレスを着る日は着脱しやすいワンピースと邪魔にならないようなまとめ髪。婚礼ドレスを汚さないためか、レースの手袋を着けておられました。とても気が回る賢い方です」
「ほう……!」
リチャードが感心した声を漏らす。
メイド長の隣の若いメイドが、おずおずと口を開いた。
「シャルロット様は些細なことでも笑顔でお礼を言ってくださって、女神のようでした!」
目をきらきらとさせて語る若いメイドに、別のメイドも強く頷く。
「テオドール坊っちゃんが良き方と結ばれて良かったです」
「ああ、本当に」
執事長のしみじみとした言葉に同意するリチャード。
(シャルロットがか弱そうな見た目と裏腹に、テオドールと対等にやっていけそうな芯の強さがあるのが良い。
ーーしかし、二人は別室を希望したそうだから、白い結婚なのだろうな……)
リチャードは遠い目をした。
その頃、馬車の中のテオドールとシャルロットは。
「そういえば、お手紙を読んで渋い顔をされてましたが……」
「うむ……送り主はユーリからでな」
テオドールは眉間に皺を寄せながら、話を始めた――
テオドールとシャルロットを見送ったリチャードの後ろで、若いフットマンが呟いた。
すかさずメイド長が口を開く。
「婚礼ドレスを着る日は着脱しやすいワンピースと邪魔にならないようなまとめ髪。婚礼ドレスを汚さないためか、レースの手袋を着けておられました。とても気が回る賢い方です」
「ほう……!」
リチャードが感心した声を漏らす。
メイド長の隣の若いメイドが、おずおずと口を開いた。
「シャルロット様は些細なことでも笑顔でお礼を言ってくださって、女神のようでした!」
目をきらきらとさせて語る若いメイドに、別のメイドも強く頷く。
「テオドール坊っちゃんが良き方と結ばれて良かったです」
「ああ、本当に」
執事長のしみじみとした言葉に同意するリチャード。
(シャルロットがか弱そうな見た目と裏腹に、テオドールと対等にやっていけそうな芯の強さがあるのが良い。
ーーしかし、二人は別室を希望したそうだから、白い結婚なのだろうな……)
リチャードは遠い目をした。
その頃、馬車の中のテオドールとシャルロットは。
「そういえば、お手紙を読んで渋い顔をされてましたが……」
「うむ……送り主はユーリからでな」
テオドールは眉間に皺を寄せながら、話を始めた――