超能力持ち令嬢ですが冷徹理屈屋公爵に「その力を貸してくれ」と言われて偽装結婚することになりました
「皆様、今宵はグレイヴン公爵邸宅にようこそお越しくださいました」

淑女の礼をするシャルロットに、招待客達が目を見開く。

(あれが、『ドジっ娘シャルロット』!?)

シャルロットは今までは下ろしていたピンクブロンドの髪を後ろでまとめ、前髪は真ん中ですっきりと分けていた。
額とシャープな眉が見えるスタイリングは、今までの可憐な雰囲気とまるで別人で。

ドレスの色はダリラと同じブルー。
けれど、露出が少ないエレガントなデザインだ。
イヤリングとネックレスはアクアマリン。
全体的に知的な公爵夫人といった雰囲気を醸している。

(男に媚びたファッションから知的で上品な夫人に変わるなんて、シャルロット様やるじゃない)
(それに、合わなさそうな二人だと思いきや……)
(紺色の髪に青い目のテオドール様の色をまとって、こうして並ぶと夫婦らしいじゃないの)

マダム達は目配せをする。

「妻シャルロットが初めて主催する晩餐会にようこそ」

続いて、シャルロットの横に立つテオドールが挨拶をした。
テオドールはアクアマリンの石がついたピンクゴールドのネクタイピンを付けている。
シャルロットの目と髪の色。

< 66 / 103 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop