超能力持ち令嬢ですが冷徹理屈屋公爵に「その力を貸してくれ」と言われて偽装結婚することになりました
「つかれた……」
シャルロットは招待客を全員見送ってから、テオドールの執務室のソファーに倒れ込むように腰を下ろした。
あの後。
晩餐会どころではなくなり、お開きとなって。
何しろ未婚の公爵令嬢が妊娠、しかもそれを隠すために既婚の公爵に托卵狙いの求婚。
前代未聞の大スキャンダルだ。
シャルロットが初めて主催を務めた晩餐会は、後に伝説の晩餐会と語り継がれることになるーー
「後からユーリに聞いたが、あの時君がよろけたのはダリラのせいだったのだな」
シャルロットの向かい側のソファーに、テオドールも腰を下ろす。
「はい。後ろからドレスの裾を踏まれました」
「ああ、よろけた拍子にダリラに触れて、妊娠を知ったと」
「そうです……」
シャルロットは渋い顔をして、ティーカップを傾ける。