超能力持ち令嬢ですが冷徹理屈屋公爵に「その力を貸してくれ」と言われて偽装結婚することになりました

第12話 ユーリの結婚相手②

バシッ! ドンッ!

何度も何度も振り下ろし、思い切り叩く手。

叩かれる背中は、とても小さい。

『このっ!』

カティア王女の激しい声。

『うぅっ! ぐぅっ!』

子供の呻き声が漏れても、手は緩むどころか激しさを増したーー


(これって……ううん、今は視えたものを正確に描き写すことだけ考えるのよ!)

シャルロットはとにかく急いで、けれども的確に描き写した。

「これは……」

シャルロットが描いた絵を見たテオドールの顔が険しくなる。

細い柱が数本建った背景の前、カティア王女の指輪をつけた左手が7歳くらいの小さな子供の背中を叩く絵。
絵の横に、聞こえた内容も書き記してある。

その絵をユーリが呆然と見つめながら呟いた。

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