超能力持ち令嬢ですが冷徹理屈屋公爵に「その力を貸してくれ」と言われて偽装結婚することになりました
「カティア王女が子供を虐待してるってこと……?」
「これだけでは判断できません」
「子供が悪事を働いて叱っているなどもあり得る」

二人のフォローでユーリはハッと我に返る。

「そうだよね、前後がわからないと。でも真相に辿り着くにはどうしたら……」
「叩かれた子供に聞くしかあるまい。シャルロット、その子供の髪の色はわかるか?」

テオドールに問われたシャルロットは、声を潜めて答えた。

「……白銀色の髪です」
「!」

白銀の髪色はコートゥナ王家の血統だ。
今の王族の中で7歳くらいの子供は1人だけ。
テオドールとユーリが顔を見合わせる。

「カティア王女の甥にあたる、王太子の長男キルケ王子か!」

つまり、コートゥナ王国の次期次期国王。

「もしカティア王女が、甥のキルケ王子に暴力を振るっていたとしたら看過できん」
「でも、王宮に滞在する他国の王族を調べるのは至難の業です。
キルケ王子に触れて視ることができれば良いのですが、本人に触れる機会なんて……」
「いや、ある!」

大声でシャルロットの話を遮ったユーリが、一息吸ってから続けた。

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