超能力持ち令嬢ですが冷徹理屈屋公爵に「その力を貸してくれ」と言われて偽装結婚することになりました
「我々の目標は、キルケ王子がカティア王女に虐待をされていないかを突き止める事。
もし事実であれば、速やかにキルケ王子を保護する」
「はい!」

シャルロットはテオドールに感心したような目を向ける。

(テオドール様が仕切り直したことで、やるべきことがはっきり見えた。
私はガーデンパーティで、キルケ王子の負担にならないよう自然に触れる流れを考えておこう)


◇◇◇◇◇

あっという間に交流パーティ当日。

シャルロットは淡い水色に白いレースがついたドレスを選んだ。アクセサリーは銀色のもの。
白銀色と水色はコートゥナ王国の色だからだ。

「では行こう」
「はい」

馬車に乗り込み、暫く揺られていると王宮に着いた。

(王宮に入るのは、半年前の国王陛下の記念式典以来だわ)

シャルロットは数えるほどしか来たことがない王宮。
上位貴族達が参列する中、国王陛下と王妃と共に、コートゥナ王国の王太子カインと王太子妃クリスタが現れる。
その隣に、第三王女カティア。

(嘘でしょ、キルケ王子がいない!?)

テオドールとシャルロットはわずかに顔を強ばらせた。

「……キルケ王子は体調不良で参加されないそうだ」

後ろからユーリがやって来て、小声で教えてくれた。

(欠席の場合のことを考えてなかった……! というか、キルケ王子は本当に体調不良なの?
どうしよう、触れることができなかったら八方塞がりだわ……)
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